2014年8月20日水曜日

物件流通の仕組みと見知らぬ国の不動産

今月も、猛暑に負けずに物件仕入れに勤しんでおります。
業者間の流通情報にも輝きを放つ物件が、眠っていますのでデータベースのチェックも怠ってはいられません。

もちろん、取引先から「お客さんいる?」なんて、直接情報を頂くこともあります。
これは、水面下情報といい、いい物件もあれば、微妙な物件もありますが、知った先で買い手が見つかれば広告に出す手間も減るのと、その後の連絡対応は楽ですね。

売れ筋の土地の情報なんかは、今ではほとんど流通しません。開発系の不動産業者が買取ります。

なお、不動産業者間の流通情報とは、主に以下の媒体になります。

①レインズ

②アットホーム

上記が、業界団体と民間会社の中では大手になります。
こちらは、主にインターネット上に不動産業者のみを対象としたデーターベースが公開されています。

こちらに情報を掲載すると、大手さんはもちろん、聞いたこともない零細業者さんから問い合わせが入ってきます。
携帯電話番号を掲載しようものなら、留守電も残さない不在着信が並び、うんざりするほどです。

この作業を「物件確認」略して「物確(ぶっかく)」と呼びますが、専門のパートさんまで雇ってこの作業に力をいれる業者も珍しくないようです。

例えば、こんな事になります。

『●●マンション、●千万、ありますでしょ~か~。』

私「まだ、ありますよ!」

『ネット掲載は可能でしょ~か~。』

私「大丈夫ですけど、御社でお客さんいるんですか?」

『こ、これから探します!』

!?という感じです。

要するに、自社ホームページやポータルサイトに自社名で広告をして、エンドの購入者の反響を待つという仲介業社の販売手法です。

もちろん自社では、顧客がいる前提で、物件を仕入れますのでこういった手間のかかることはしないのですが、売却の際に市場に広告をすることはありますので、複数件抱えた時は大変です。

シーエフネッツでは、常時数百件の賃貸募集も行っておりますので、この物件確認の電話だけで、一日中コールが鳴り響いております。PMスタッフの半分がこの業務に追われております。

確認だけなので、いっそのこと自動音声にしてもいいと思うほどですが、「電話に出んわ」のスタイルは年配の人には簡単には受け入れがたいようですね。

色々と試行錯誤しております。

と、ある日、すごい物件を見つけました!

このマイソク


むむ!?売り店舗!?


グランソシエ国立!?

なんと、聞いたこともない海外の国が日本に建てた物件が売りに出ております!
総戸数593戸!住人数約3,000人!もしかするとこのグランソシエ国の国内居住者が暮らすコミュニティでしょうか。
珍しい物件もありますね。さらにそれが売りに出るとは、、、。

地図で検索しても、引っかかりませんでした。
もしかすると、現代でも地図にも載っていない国があるのでしょうか。

まさしく、ファンタジーな展開です。

たまたま、CPMの研修で東京出張していた、S部さんが、銀座のオフィスに顔を出していたので、思わず声を掛けました。



「S部さん!すごくないですか!?この物件!」

『これ「こくりつ」やのうて「くにたち」やがな。国立市のマンションやって。」

!?

思わず開いた口がふさがりません、、、。

そうです。住所をよく見ると、東京都国立市のマンションでした。

なんでやね~ん!夢壊れたり~!

不動産屋は、現実に向き合って精進しろってことですね!

なんつって!

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●わたなべ日報● 発行人:渡辺章好 
※本ブログは、私の体験を元にしたフィクションです。
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