2013年11月8日金曜日

連載「不動産投資の歩き方」第15回 都心の不動産売ってください。

 連載 

 「不動産投資の歩き方」 


第15回  都心の不動産売ってください。


「もう、3区や5区の物件は、投資するには加熱気味でしょうか。」

そんな問い合わせを頂く事が増えてきました。

ここでいう、3区とは東京都、港区、中央区、千代田区。ここに、渋谷区、新宿区を足して5区といいます。

対象物件はワンルームの区分マンションです。

実際、市場ではどうでしょうか。確かに築30年を超えるものでも、1000万超の物件が目立つようになりました。築15年ほどしても、20㎡ほどで、2000万円台で売買される物も出てきています。

これが、1年前を振り返ると、1000万もしない価格で、売買されていた物件も珍しくありませんでしたので、振り返れば安かったということになります。

また、先日も面白い話を聞きました。都内の某所で、業者の間でワンルームのオークションが行われており、同業者でも名を知らないような不動産業者が、集まっているそうです。

そこで、港区赤坂の築古の区分マンションが、700万で入札スタートしたそうです。




実は、同じマンションをつい先日、弊社にて920万で売買仲介したのです。それでも充分、安かったと思っていましたが、さらにそれを下回る価格です。

しかし、落札された価格は、1200万円。一瞬で500万の格差が出ました。そもそも、売りに出す方も相場の価格はわかっていない様子です。

では、買った業者は、高買いしていないのかというと、これは恐らく、今後のさらなる市場加熱に備えて、あえて仕込んだと思われます。いわゆる投機です。

そんな、一般の方には見えない業者の暗躍を見ていますと、売る方も買う方も、滑稽なように感じながらも、都心の不動産であれば、充分可能性もあるように感じてしまう自分もいて、決して他人事ではなく、同じ穴の狢の様です。

こういう状況ですから、これから融資を使って、都心の物件を購入するという方は、不利になって来ることが予想されます。

同じ買付価格であれば、現金一括購入、早期決済という方にもっていかれてしまうからです。

実際の所、先月たまたま入った物件情報で、千代田区の区分ワンルームが、730万という安値でした。これはと、即座に私の担当するクライアントに連絡をして、現金で買付を入れて頂きました。

案の定、他からも買い付けが殺到したとのことですが、その物元業者とは以前に取引をした事もあり、信頼関係の上、売り渡しをしてもらえました。

その物件は、最近でも850万超で売買されたこともある物件ですから、投資家としては、かなりラッキーです。

えっ? 自分で買わないのかって? それは、社則で禁止されているのです。

クライアントの買わない物を買うという順序なのです。

さて、今度、私も業者の非公開オークションに行ってみようかな。。。

会社に内緒で。。。


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不労所得への招待状~プロに学ぶアッと驚く不動産投資 コンサルティングデスク通信
2013年 11月 7日(第714号)より

●わたなべ日報● 発行人:渡辺章好 

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